狭かったリビングは和室を取り込んで広くなり、天井高も増して解放感が大きく向上。キッチンの位置変更でダイニングへの配膳もスムーズになったため、子どもたちも以前より配膳や片付けの手伝いをすることが増えたという効果も生んだ。
子どもたちが帰宅してランドセルや野球用具、コートなどをすぐに片づけられるようにと、リビングの造作テレビ台の後ろ側には収納スペースを配置。「扉を設けて収納部屋にすると、余計に片づけがおっくうになってしまう」との懸念からこの間取りになったという。また、すべてを一新せず、使えるものは最大限活用したこともポイント。
既存の天井や壁をできるだけ生かし、チェッカーガラスを明かり取りの窓に再利用したり、リビングの壁面に廃材を活用するなど、あらゆる工夫を凝らしている。無垢材の床と漆喰壁で構成され、窓をペアガラスに変えたリビングは通年心地良い空間。空調はエアコン1台で済むようになり、室内干しも漆喰の効果なのか乾きが早く、「家族が多いと洗濯物も多いので助かっています」