6/5の週に3日間、中越が熊野木工所に作業研修に行ってきました。
普段は私が材料を発注し、木工所で出来たものを現場に届けて施工しています。出来たものを見て、なんとなくこうやって作っているんだろうなあと察する事は出来ますが、3日間の作業研修でいろいろとぼんやりしていた事が明確になり、手間ひまをかけて作業して下さっているところに頭が下がる思いでした。
いろいろ作業確認した中で、板を貼り合わせる工程をご紹介します。
幅や奥ゆきの広いカウンター板や棚板を作る時、都度幅広の材料を頼んでいたらコストアップになり、お客様のご要望に応えられないので2枚や3枚を貼り合わせて材料を作ります。
今回はW650mmの天板、桧3枚合わせにて製作しました。


一番時間をかけたかもしれない、材料のプレーナー加工による寸法出しの工程を割愛していますが、次に貼り合わす側面にビスケットという補強材を差し込む穴を一定間隔で開けていきます。

ボンド付けていくのできれいにマスキングテープ貼り付け。



ビスケットという補強材料にもボンド付けて彫り込んだ穴に差し込みます。ビスケットがボンドで膨らんで強度が出るそうです。


貼り合わすまでの作業完了。3枚の側面を合体させます。
そして万力でがっちり固定して、貼り合わせ工程の作業が完了です。完全にボンドが乾いたら、ボンドの強度は強いので板を割ろうとしたら板の継ぎ目ではなく、木材自体の強度の弱い部分が割れます。



1枚の材料を作るだけでも黙々と地道な作業をこなしてくださっています。
夏は一番厳しい季節ですが、体調に気を付けて、作業よろしくお願いいたします。
中越