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山で迷う

完全に中年になって、初体験です。山で迷って遭難しかけました。

2/23(木)の祝日に、目指したのは呉市郷原町にある「一ノ松光山(ひとのまつこうやま)」437mの山です。6、7年前に一度、小学校高学年の息子と一緒に登った山で、午前中ダラダラ過ごしてしまったので軽い気持ちで一人で15時に入山しました。なぜかこの日だけスマホも何も持たず手ぶらで・・・

なぜ私が山に入るのか?子供の頃の経験がそうさせているのだと思います。高知県の山間の村出身の両親は若い頃から山菜採りが趣味で、男3兄弟の子供たちを連れて山間をドライブしながら気になる場所があればすぐに車を停めて、道なき山に入っていくという事をよくやっていました。これは、子供ながらに「なんか楽しかった」という良い思い出しかなく、私も若い時からちょいちょい一人で山に登っています。

「西日本豪雨災害もあったしかなり荒れてるなあ」と思いながら半分やぶの道を進みます。(だいたい木に巻き付けてあるテープが頼りです。こっちが道だよと教えてくれる。)時間の感覚でそろそろ頂上だよなあ(小一時間くらいのつもり)と思っている辺りでテープを見失い20分くらい?ロス。息子と登った山に登れんのんかよと思いながら諦めて道を戻っていると、テープを発見してそっちに駆けって行きました。

かなりのハイペースでさらに20分くらい?進みます。ここらへんでさすがに「何かおかしい、思いたくはないけど迷っている?」と感づいてはいます。そんなに高い山ではないので、ふもとの方から田舎地帯独特の17時を知らせるかわいい音楽が聞こえてきました。こんな所で17時になってちゃまずいよね・・・

そして、迷いを決定付ける場所に着きます。

ちょっと感動するくらいちゃんとしたお宮がピークに建っていました。眺めも良くて、来過ぎて迷っているのが一目瞭然なので手も合わせずに元来た道を引き返しました。元の道にたどり着けるのか・・・日が暮れる恐怖と闘いながらまたハイペースで歩きます。この辺りで何かに頭と鼻をぶつけて負傷します。鼻の頭の切り傷からは結構な量の出血、血の味を舐めながら、袖で拭きながら進みます。遭難者らしさがMAXの瞬間です。(後日に鼻の傷を余り誰からもつっこまれていませんが、猫3匹も飼っているので猫にかぐられたくらいに思われているのかな?)

体力に余力を残さないようなペースで歩き続けているので、だんだん足に力が入らなくなってくるのが分かり、下りでは膝が少し痛むようになってきたその時、「一ノ松光山(437m)」頂上に到着。なんで!でも、この頂上で自分の位置が感覚的に分かり、元のテープの道に戻れました。

車に戻れたのは18時15分。運転し始めると即、日没。怖かった~。帰りに買ったスーパードライがスーパー美味すぎたというお話しでした。黒いパーカー着てなかったら血だらけが分かってセブンに寄れませんでしたけどね。

3日後の日曜日に、偶然たどり着いた味のあるお宮が気になって、ちゃんと調べて正規の道で登ってみると、車道から10分もかからず着きました。写真はその時撮ったものです。遭難時は東広島呉道路の郷原トンネル上辺りから、尾根伝いに苗代の南辺りまで歩いたようです。(呉の人しか分からん)

そしてついでに、昔から気になっていた近くの山にも登ってきました。

ここにも車道から20分ほどで登れました。ただ、マニアック過ぎる山なのでやはりテープが頼りです。テープの分かれ道で帰りに迷わない対策。写真撮って矢印付けとく。

ぼうっと歩いてたら右奥のテープに行っちゃいそうですよね。

中越