日銀は先週に開かれた金融政策決定会合で、大規模な金融緩和政策を維持することを決定しました。
また会合後の記者会見で、日銀総裁は将来の利上げに向けた議論については、「全くしていない」と現在の金融政策変更の可能性を否定しました。
住宅ローンの変動金利は日銀の政策金利に連動しています。
よって、今の超低金利はもうしばらく続くのかなと、少し安心しました。
やはり近々住宅を検討されている方々、行動はなるべく早いほうがいいのではないでしょうか。
住宅を建築する際、一般的に多くの方が住宅ローンを利用します。
住宅ローンでお金を借りるには、金融機関の審査を通過し、承認を得ることが必要です。
審査は事前審査と本審査の2段構えとなります。
事前審査では個人の信用情報や雇用形態、勤続年数、勤務先の実態と信用、物件価格に対しての自己資金の比率、年収に対しての返済比率等、様々な審査を行います。
事前審査の承認を得られた場合、続いて本審査を行います。
本審査では事前審査の項目に物件の担保評価、団体信用生命保険に加入するために健康状態の告知が加わり、すべてを評価しOKであれば本承認が下りるというのが一般的な住宅ローン審査の流れです。
色々ややこしいかと思いますが、これらの中で結構大事になってくるのが年収に対しての返済比率です。
この返済比率とは、ローンの年間返済額が年収に対してどの程度になるか?という事です。
例えばローンの年間返済額が100万円で、年収が500万円だった場合、100万円は500万円の20%ですので、返済比率は20%という事です。
この返済比率が金融機関の審査基準内に収まっていることが、住宅ローンの審査で「仮承認・本承認」を得る為に重要となります。
金融機関や個人の条件にもよりますが、一般的にこの返済比率が35%を超えてくると承認を得ることが厳しくなってきます。
また返済比率を計算する為の適応金利も融資機関によって変わってきます。
ネットバンクやメガバンクなどでは4%前後くらい、フラット35では基準金利と同等、今だと2.7%前後だと思います。
よってフラット35のほうが審査は緩いものになっています。
また、返済比率を計算する際の年間返済額は、これから借りる住宅ローンの返済額のみではありません。
キャッシングやショッピングローン、スマホの分割払いやその他のローン返済額など、今現在他で分割払いをしている額も年間返済額として加算されます。
よって住宅ローンを検討する際には、その他で分割払いをしているもので、もし一括で支払うことができる物があれば、先に支払っておくとより審査に通過しやすくなるという事です。
最近では住宅ローンの仮審査を、各金融機関のサイトやアプリなどで簡単に申し込む事ができますが、「ややこしいことはめんどくさい」「パソコンやスマホに個人情報を打ち込みたくない」などの理由から敬遠される方は多いと思います。
何より住宅ローンの検討はかなり重要な事です。
「借りられる」という事も大事ですが、「無理なく返済して行ける」という事が非常に重要だと思います。
ローンや税金関係はややこしく、だけど重要です。
まずはご連絡の上、ご相談にいらして下さい。
住宅会社に電話やメールで問い合わせをするのは、なんとなく重い気がするのは解ります。
ですがとても大事な事です。頑張ってください!
ご相談いただければ、真心を込めて精一杯対応させて頂きます。
心よりお待ち致しております。
小田原 亮介