広島市内の平地、市街地で土地を探したい!と思っていらっしゃる方は、特に知っておかなければならないワードです。
広島市内でいえば、中区、南区で木造住宅建築が可能なエリアはほとんどが防火、もしくは準防火地域だからです。
防火、準防火地域とは、都市計画法で「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」として指定されているエリアのことです。
要は、狭いエリアに隙間が少なく建物がたくさん建っていて、1軒が火事になると周りの建物に延焼する危険性が高い とみなされる地域です。

その地域が防火や準防火地域に指定されているかどうか簡単に見分ける方法は、付近に建っている建物の窓ガラスを見て、ガラスにワイヤーの網が入っている箇所があれば、だいたいそこは防火もしくは準防火地域にあたります。

ガラスが熱せられて割れたときに飛散するのを防ぐため、網が入っているのです。
防火・準防火地域で木造の住宅を建てたいと思ったときに知っておくと心づもりができることを3つご紹介します
①面積に制限がある
防火地域では2階建て以下で延床面積100㎡以下、準防火地域では3階建て以下で延べ床面積1500㎡以下 という制限があります。
②建築費用が高くなることが多い
外壁やサッシを不燃材(もえない材料)で作らないといけないため、とくに防火仕様の玄関ドアや窓サッシの値段は、通常のものよりも高くなります。
③デザイン的な制限がかかる
外回りに木材を露出させることができません。外壁や軒天に焼き杉やレッドシダーなどの木材でアクセントをつけるのはすてきですが、木材は不燃とみなされないため、貼ることが出来ません。
また、内装にも制限がかかる事が多く、とくにガスコンロを使用する場合はキッチンに近い位置、特に天井には、梁などの木を現しにすることが難しいです。
窓の位置や大きさも、火災時の排煙用に一定の高さ以上の位置に必要な面積の規制があります。庇や軒についても、長く出せない場合があります。
ほかにも土地によって、できること、できないことは都市計画法、建築基準法、各地域の条例によってさまざまあります。
その土地に家を建てるとしたらどんな規制がかかるか、購入前に一度工務店へご相談ください。
弊社でも、初回のプランニングや概算資金計画は無料で行っております。