朝晩だいぶ冷え込みだして、冬の到来を感じております。
これからの時期に注意が必要なのがヒートショックです。
ヒートショックとは、急激な温度変化が原因で生じる身体変化のことで
特に高齢者の身にひそむ死亡要因の一つです。
家庭内の高齢者が死亡する原因の4分のⅠがヒートショックに関係しているとされ、
その死亡件数は交通事故の4倍ともいわれ、もちろんコロナ感染による死亡者よりも圧倒的に多いものです。
東京都健康長寿医療センター研究所の調査によると、特に外気温が低くなる12月~1月にかけて
ヒートショックに関連する入浴中急死は最も高くなり、最も少ない8月の11倍にもなるようです。
対策として、住宅の断熱改修をし家中の部屋の温度差を極力なくす事が望ましいですが、大きなコストや時間が
かかってしまいます。
心配のある方は、簡単な対策としまして後付けできる浴室・脱衣室用暖房機の導入や、入浴前着衣のうちにあらかじめ
浴室を温めておく、入浴前にコップ一杯の水を飲むなどの対策を心掛けてはいかがでしょう。
また、ヒートショックの危険は浴室だけでなく、脱衣室・トイレ・各居室などにも潜んでおります。
死亡まで至らなくても各居室に温度差があると、部屋を出入りするたびに血管が伸縮し高血圧など様々な
健康被害が懸念されます。
すぐには難しくても心配のある方は、やはり住宅の断熱改修を検討してみてはいかがでしょうか?

小田原 亮介