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見上げた天井の記憶

アッという間に9月も終盤。

TV番組も編成期となりいろんな番組が最終回をむかえています。

何をかくそう、私はNHKの朝ドラの大ファンでありまして、

実は3月と9月のこの時期が大嫌い。

半年見続けた主人公や個性的なキャストたちとお別れするのが淋しくて淋しくて。

今回の“半分青い”のすずめちゃんや律クンも秋風先生も大好き。

 

このドラマの中で私が好きなシーンがあります。

主人公のすずめちゃんが生まれて育った実家の天井の木の木目模様が

子供の頃のすずめちゃんには龍の姿に見える。

失恋、仕事の挫折、結婚、出産、離婚と人生経験を経て実家に帰って

いつもの部屋にあお向けに寝転んだ時、天井に今もそこには龍がいるのを見つけるシーン。

 

長い時間が経ち、時代が変わって、人が子供から人生経験を経た大人になっても

お家って、何も変わらずにそこに居続けてくれて、昔の記憶をとどめさせてくれたまま

あたりまえのように家族を迎えてくれる。

 

消費の時代、古くなったら壊してしまう、積み重なる時間も記憶もリセットされる。

そうして時間も経験も後悔も次世代に継がれることなく、新品のツルツルの時代が

いつの間にか始まっていく。

 

この夏の豪雨災害は、いろんな失ってはいけないものの大切さを気付かせてくれました。

そろそろ、あたりまえのように永くとどまっているものの 有難さ や あたたかさ を

大切にするモノ作りを考えていきたい。

 

主題歌、星野源さんの“アイデア”を聞きながらそんなことを考えてしまい・・・・

そして、お腹もすいてこんなものが恋しくなる、そんな秋が始まります。

k.o