医師が認める

本物の健康住宅

皮膚科医 柴田 真一 先生

本物を知ったら、
もう後戻りはできない。

害はないから様子を見る。 それで本当にいいの?

一言で皮膚科といっても、カバーする範囲はとても広いんです。水虫やニキビ、湿疹、じんましんのほか、膠原病や皮膚筋炎といった自己免疫疾患も、初期に発疹症状を伴うことから皮膚科が入口になることが多いですね。それらの中で皮膚外科が扱うのは、主に粉瘤腫、脂肪腫のような「できもの」の分野、良性腫瘍の類いになります。
私がこの皮膚外科に特化したクリニックをつくろうと考えたのは、皮膚科の中でもこの分野の先生が少なかったからです。
通常、「できもの」ができたら、まずは近所の皮膚科に行くと思います。ほとんどの病院では内服薬と軟膏による治療法が中心で、悪性でなければ、「これは悪いものじゃないから様子を見ましょう」と、処置されないことも少なくありません。
しかし、様子を見ていても、「できもの」は治りません。粉瘤を例に言えば、徐々に成長するし、嫌なにおいも出る。化膿もします。ほとんどの患者さんは、そんな情報も知らされないまま診察が終わるんです。

頼みの綱の病院で「様子を見よう」と言われると、患者さんはどうしていいかわからなくなります。いくつも病院を回った揚げ句、当院にたどり着いたという方も多いですよ。中には治療のために、わざわざ東京や千葉から新幹線で来られる患者さんもいます。粉瘤の手術代よりも交通費のほうが高くつくのに。それだけ治療に納得のいく病院が少ない、手術のできる病院が少ないということだと思います。
実際、「害はない」と言う先生も、自分の顔に大きな粉瘤がポンとあったら、絶対に大騒ぎすると思うんですよね。それなのに、患者さんには「様子を見よう」と言う。これはおかしいですよ。
私は初診の段階から患者さんに診断名を伝え、将来的なリスクまで説明します。「自分がその人だったらどうされたいか」を考えると、こうするほうがよいと思うからです。その上で、手術をするかどうかを患者さんに選んでもらいます。
ちなみに、私の行う粉瘤の手術は「くり抜き法」と呼ばれるもので、肌に4ミリ程度の穴を開けて中の老廃物をかき出します。抜糸の必要がないので、遠方の患者さんも再来院せずにすんでいます。

この場所に開業して、今年で6年になります。徒歩5分圏内に複数の皮膚科が点在する激戦区ですから、周囲からは「開業は自殺行為だ」と心配されました。でも、「皮膚外科に特化したクリニック」は少ないですし、遠方の患者さんのためにも交通の便の良い場所にクリニックを構える必要がありました。
インターネットや口コミで徐々に患者さんの数が増え、今は、完全予約制で診療を行っています。患者さんの数があまり多いと、説明する時間や手術する時間の確保が難しくなるからです。そのため、自分でなくてもできる治療(外科を伴わない治療)は、できるだけ近くの皮膚科をご紹介するようにしています。ちゃんと病院の地図や診療時間もプリントして用意しています。時には「せっかく来たのに」と患者さんに怒られてしまうこともありますが、これは仕方ない。「手術は僕の趣味だから、すみません」と、謝ってわがままを通します。
手術をする指は、ピアニストの指と同じです。2日動かさないと鈍ってしまいます。だから毎日動かし続けることが大切なんです。私にとっては「皮膚外科」がライフワークだと思っていますから、手術優先の診療体制は、患者さんに怒られてもやめられません。それに、自分にはこれくらいしか取りえがないと思っているんです。「SSクリニックは、ほかで手術するよりもきれいにしてくれる」。それを自慢にしたいですね。

もう一つ、当院の特徴として言えるのは、漢方薬を処方していることでしょう。勤務医時代から利用しています。ニキビ、じんましん、アトピー性皮膚炎の治療でも処方しますし、眼瞼下垂手術の後のむくみ取りにも漢方を使います。医師としては、かなりのヘビーユーザーかもしれませんね。クリニックのビルの1階が調剤薬局なんですが、そこに常時40種類くらいの漢方薬を置いてもらっています。在庫を持つのも大変ですから、たぶん嫌がっているでしょうね。私も一応気を遣って、できるだけ数が増えないようにしているんですが(笑)。
ただ、漢方も含め、薬はできるだけ出さないようにしています。手術後の抗生剤も処方しません。きちんと処置すれば必要ないですから。今の病院はやみくもに薬を出し過ぎです。たくさんの薬を処方するだけの病院はダメだと思います。
クリニックの診察がある日は必ずと言っていいほど手術がありますが、手術で指を動かすことは目の前の患者さんのためであると同時に、明日の手術のための備えでもあります。毎日続けることが大事です。

実は、今、マイホームを建てるための土地を探しているんです。まだ良い土地と巡り合っていませんが、建てるなら、「ゼロ宣言」の家づくりでと考えています。
偶然、日経新聞で住医学研究会の澤田先生の講演会を知り、ひやかし半分で参加したのがきっかけでした。歯に衣着せぬ物言いで日本の住宅事情を語る澤田先生にすっかりはまってしまい、その後も講演会や見学会などに参加しています。

実は先日、マンションを購入した知人からこんな話を聞いたんです。かなりハイクラスのマンションを購入したはずなのに、外国人のご主人に「日本の住宅はちゃちだ」と言われたそうです。澤田先生が講演会で「日本の住宅は輸出力がない」と言われていたのは本当だなと実感しました。やはり、人工物をなるべく使わない、ウソのないものがいいのだと思います。正直でいるとストレスがありませんからね。
住宅もそうですが、病院の治療も同じなんです。当院ではルビーレーザーという装置を手術に使いますが、メンテナンスにものすごくお金がかかります。もう少し費用を抑えられ、出来上がりも及第点という装置もありますが、切れ味の違いを知るともうレベルは下げられません。本物を使うと、後戻りできなくなるんですよ。

柴田 真一 先生 プロフィール

岡山大学医学部卒業後、社会保険中京病院、虎ノ門病院に勤務。名古屋大学医学部付属病院皮膚科を経て、平成20年にSSクリニックを開業。皮膚良性腫瘍の手術のほか、眼瞼下垂直手術やシミ、シワ治療等にも対応。皮膚外科に特化した治療で、「様子を見る」ではなく、「一緒に治す」姿勢で診療に当たる。

SSクリニック
名古屋市中区千代田3-14-14 パルティール鶴舞2F
052-332-7870
http://www.hifu-ss.com

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