医師が認める

本物の健康住宅

教授 星 旦二 先生

「0宣言の家」は、
住む人を健康にする!

病気を引き起こさない家は建てられるか?

これまでの予防医療の考え方は、病気を早期に発見して早期に処置する「重症化防止」が主流でした。しかし、医療費・介護費の負担が年々増加し続ける今日の状況は、その方法では不十分だったことを示唆しています。そんな中、注目されているのが「ゼロ次予防」=健康的な環境を提供し、病気の原因をつくらず、病気を遠ざける取り組みです。
私たちの健康は、国の平和、住居、教育、社会保障、人問関係、食料、所得など、さまざまな要素の影響を受けています。中でも、WH0(世界保健機関)は「平和」に次いで2番目に重要なのが「住居」としています。それほど「健康」と「住居」は密接な関係にあるのです。
「では、病気を引き起こさない家を建てることはできるのか?」
それを明らかにするのが今回の調査の目的です。実は2年前より、人の体に害のある材料を一切排除し、さらに断熱性能に優れた「0宣言の家」が居住者の健康にどのような影響を与えているか、科学的に検証するため、お施主様のご協力を得て、住医学研究会とともに調査を実施しています。お施主様には、自宅の健康度を診断するアンケートなどに答えていただくほか、一年間にわたり、リビング、寝室、浴室の温度と湿度の測定、血圧測定、万歩計による歩数の申告をお願いしました。
今回、読者の皆さんにご報告するのは、2014年1月から開始した一次調査・二次調査のうち、2015年7月までに分析できた711人の分析結果です。
結論から申し上げると、「0宣言の家」は、病気を遠ざける「ゼロ次予防住宅」であることが科学的に明らかになりました。これは大変喜ばしいことです。
私自身も一昨年、大手ハウスメーカーで建てた家を「0宣言の家」仕様にリフォームし、大きな変化を実感した一人です。最大のテーマであった「寒さ」が解消できたことにより、寝室の温度が6度も上昇。風邪を引きにくく、ぐっすり眠れるようになったのです。私は夜中のトイレにも起きなくなりました。一番の収穫は、妻の血圧が安定したことです。以前は最高血圧が160mmHg以上ありましたが、現在は140mmHg程度まで下がり、薬も必要なくなりました。
今回の協働研究調査により、「0宣言の家」がお住まいの皆さんを健康長寿に導いてくれるという確信をより強くしました。

「0宣言に家」で疾病と要介護を予防

今回の調査では、まず、「0宣言の家」居住者の有病割合が低いことが確認できました。大きな要因としては、もともと健康に関心を持っていた人、もしくは健康的なライフスタイルを送っていた人が「0宣言の家」を選択したことに加えて、「0宣言の家」が健康的に優れていたことが挙げられます。
出発点として、「0宣言の家」にお住まいの皆さんが家族の健康を大切に思う。家族力を発揮されたことが大きく、次に、化学物質を含まない自然素材と、断熱施工による調温・調湿機能が健康に好影響を与えたのです。全国的な調査よりも、アレルギー性鼻炎などの呼吸器疾患が4分の1程度と少なく、高血圧者の割合も低いことが判明しました。
家の優れた特徴が化学物質のないクリーンな空間を生み、ダニ・カビの発生を抑えた結果、呼吸器系疾患を減らしただけでなく、「家全体の暖かさ」が室内温度の差をなくし、血圧を安定させ、循環器系疾患を予防していると考えられます。
今回の調査で得られたもう一つの成果は、「0宣言の家」の居住者は肥満が少なく、運動頻度が高いという傾向を確認できたことです。適切な温湿度が屋内外での身体活動を促していると推測できます。
特に、冬期の暖かさが確保されていることが重要なポイントで、これまでの研究でも、家が暖かいと体を動かすのが億劫でなくなり、生活機能の低下を防ぎ、要介護状態を先送りすることがわかっています。
また、今回の調査で、良質な住環境が「主観的健康感」を高めていることも確認できました。
さまざまなアンケートの結果、多くのお施主様が住まいへの満足度やQOL(生活の質)の高さに幸せを感じていることから、「0宣言の家」は心の面からも健康長寿に影響を与えていると考えられます。病は気からといいますが、主観的健康観(自分が健康であると思えるかどうか)が、その後の生存を予測する因子として重要な指標で、私の研究でも「自分は健康」と自信を持っている人は、そうでない人に比べて長生きすることが実証されています。
最終的には、家族それぞれが「夢を持ち、生き生きと前向きに生きることが健康長寿の共通の秘訣です。その基盤が「0宣言の家」にはあると、私は思います。

星 旦二 先生 プロフィール

1950年、福島県生まれ。首都大学東京(旧東京都立大学)名誉教授。福島県立医科大学を卒業し、東京大学で医学博士に。東京都衛生局、厚生省国立公衆衛生院、厚生省大臣官房医系技官併任を経て現職。英国ロンドン大学大学院5ヵ月間留学。公衆衛生のエキスパーートとして、全国地方自治体などと共同し、寿命とさまざまなファクターとの関連を大規模調査するなど「健康長寿」に関する研究と主張を続ける。著書に『これからの保健医療福祉行政論』(日本看護協会)、『ピンピンコロリの法則』(ワニブックスPLUS新書)など。

首都大学東京名誉教授
放送大学学院教授

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